超田舎クオリティ、ファーマーズマーケット『でこぽん』

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世界同時不況というのは基本的にありえません。全世界が、全く同時に、大不況に陥るなんてことは確率的に奇跡の域を超えています。そうです。ギリシャが金融危機に陥って信用不安が世界を覆っていると言っても、はるか遠い日本、熊本、芦北町ではバブルが起きているということを今日私はお伝えしたくあがりました。

芦北町という切ない町が熊本県には存在します。ドラゴンボールのキャラにたとえるなら、プイプイみたいなとこです。
この町はむかし、あしきたプラザなる巨大ショッピングモールが町のどまんなかにそびえ立ちぶいぶいゆわせていたのですが、近年商店の勢力図が劇的に変化しつつあります。あしきたプラザはさびれはじめ、かわりにロッキー、マルショクといった外資系(芦北町から見て)が台頭しました。
きわめつけは、ジョイフルの上陸です。驚きの安値でかつ多種多様なメニューに村人たちは驚いたのでしょう。またたく間に町民の溜まり場となり、ファミレスの席の過半数を高齢者が占めるというシュールな光景を目にすることができるほどに躍動しています。

そんなあしきた経済再編のまっただなかにあって、ひときわ異彩を放つバブルを演じているのが『でこぽん』です。今回私はGW帰省に際して、でこぽんの戦略に触れてきたのでレポートを書きました。

あしきた農業協同組合ファーマーズマーケット『でこぽん』
あしきた直送便

でこぽんは、町民の消費欲を突然刺激したため、急激に成長しました。
ところが、その急成長がところどころにひずみを生じさせている現状があるのです。急成長の裏には必ず矛盾がつきまといます。

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見てくださいこの田舎クオリティ。見事に消費者のニーズを捉えているのが一目で分かり、驚きです。

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キャラクターマーチャンダイズに既に目をつけているあたりが先見の明を感じさせます。

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あしきた町はなんと言っても、食べ物がおいしい。でこぽんはもちろんですが、魚介類は特においしいです。
コノシロをこのようにワイルドに寿司にしようという発想もここではさほど驚くことではありません。

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おいしいのは野菜果物魚介類だけではありません。様々な工夫をこらしたおかしもあります。
たとえばこれ、見てください。なんのお菓子かわからないからよく見てみると・・・、品名:牛皮とありますね。ああね!牛皮ね!牛の皮ね!!なあんだ、牛の皮か!

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今年ノーベル田舎クオリティ賞にノミネートされるのではないかと噂の商品がこちらです。
そうそう、ヘアースタイルがまとまらないときね、あるよね、困るよね。便利だね。
上にバンダナ&帽子とあるので、おそらく商品名は「バンぼう」なんですけど、下のシールには商品名「バニぼう」とある。縦割りで仕事しているからこうなるんだよ。

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もちろんポイントカードも用意しています。でこぽんポイントカード。
「でこポイントカード」って名前にすればよかったのになぁ・・・。はがゆくて、その夜は眠れませんでした。

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屋外にもいろいろ置いています。たとえばこの激安!老眼鏡、サングラス。
え・・・、まじすか、JR忘れ物て。300円て、まじすか。JR忘れ物の老眼鏡、サングラスを300円で売る商売魂に戦慄してその夜は眠れませんでした。

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かと思ったら甘夏の生搾りジュースが200円。
忘れ物老眼鏡の方が高い・・・。忘れ物老眼鏡の方が絞りたて甘夏ジュースよりも付加価値が高いのです。老眼鏡作るとかそんな高度な技術ありませんみたいな発展途上国みたいなことになってますね。

以上です。
ほかにもでこぽんテーマ曲とかあってほんとにすばらしい市場でした。みなさんぜひ訪ねてみてください。


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